レイワジェネレーションパンクロックセラピーという曲のリリックアニメーションを手掛けました。「趣味」が「仕事」になった日。
Adobeのコンプリートプランに加入して、本格的に映像制作を始めて早8ヶ月ほど。
初めて大きなお仕事をいただきました。
ぱるてのんずさんのレイワジェネレーションパンクロックセラピーという新曲のMVのリリックアニメーションを担当させていただきました。
自分からしたらまだまだ映像制作の腕も未熟ですし、いいのかなと不安ばかりが先行していましたが、そんな自分の作品を見て任せたいと仰っていただいて本当に感謝しかないです。
11月には友人と東京まで行って久々に引っ張り出してきた一眼で撮影をして、それに曲を決めて歌詞をつけて…
本当に趣味で楽しんでいました。
作業通話をする時には「これ(映像制作)を仕事にできたらどんなに楽しいかねえ」みたいな冗談を何度口にしたか。
それほど自分にとって映像制作というものは楽しいのです。
nightの文字だけ pic.twitter.com/sfTviekI38
— mokusaku (@mokusakurock) 2020年10月15日
AdobeCCを購入して2日目に制作したもの。
そこからもっといい映像を撮影するために一眼レフを買い替えたり、カラグレのためにモニターを買い替えたり、AfterEffectsのプラグインを購入したりと、色々揃えました。
一つ揃えるたびに映像制作のモチベも上がり。
色々なリリックビデオや作品を見たり、ロゴの本を購入したり英語のチュートリアル動画を英語もわからないのににらめっこしたり。
自分なりにほぼ毎日勉強をしていました。
花譜の「過去を喰らう」という曲のリリックビデオを1コマずつ再生してどんなアニメーションになっているのか、研究したこともありました。
特に神椿スタジオ(花譜の所属するスタジオ)の作品には感化され、そこから技術を学ぶことはとても多かったです。
趣味で作る映像作品は自分が好きなものになるので、かっこいい曲やアニメーションしかやらなかったです。
苦手を克服しようと一度ポップなものもやろうと友人と相談はしましたが、結局曲が決まらずいつもどおりのものに(笑)
ただ、友人と制作するときは「やりたいことをやるけど、毎回違うアニメーションや画に挑戦する」と決めているので同じような作品になることはなく、初めてやるようなアニメーションを使用することにしています。
映像制作を始めてからは生活がガラリと変わりました。
家にいるときは散々遊んでいたゲームも程々に、AfterEffectsやチュートリアル動画と向き合っている時間がとても長くなりました。
#秋山黄色 / アイデンティティ
— mokusaku (@mokusakurock) 2021年2月17日
前回作ったタイポグラフィがあまりにも楽しかったので続き作っちゃった系男子
次は何作ろうか#aftereffects pic.twitter.com/hXvXyI7mnR
約4ヶ月前の作品。今見ると色々と粗が目立ちます。
そんなこんなで今年の4月。
やる気がでなくなる時期というのは唐突にやってくるもので。
それでもなにか作らねば、と謎の使命感が生まれ少ないアイデアを絞り試作品として10秒くらいの動画をストックし続けていました。
自分のパソコンの中にはTwitterにアップしていないものもたくさんあります。
気圧のせいでやる気が出ない動画 pic.twitter.com/I9urlkJ8DT
— mokusaku (@mokusakurock) 2021年4月23日
こんな動画がたくさん眠ってます。
そして5月、初めて案件をいただくことができました。
突然のことで驚きつつもこのチャンスを逃すまいと、今思うと必死だったと思います。
というか正直今も必死です。
そして出来たのが、「レイワジェネレーションパンクロックセラピー」。
実はこのMVの撮影にもお邪魔させていただいておりました。
自分より遥かに経験豊富な人たちを眺めながら、自分のできることをしていました。
と言っても、曲の一時停止・再生や片付けでしたが。
もしこの記事を関係者の方が読んでいてくれていたら、一言だけ言わせてください。
初めての現場で緊張していてとても提案のできる状態ではなかったです、ごめんなさい!(笑)
緊張しいの自分を恨むしかないですね…。
曲を聴きながら、キャストさんたちのダンスを肉眼で見ながら、ここにはこんな文字のアニメーションをつけよう…そんなことを頭の中で考えていました。
家に到着したらまず思いついたアニメーションを忘れないようにメモ。
ここで反省するべきところは、思いついたらすぐメモするクセをつけることです。
スタジオにいても、どこにいても。
映像自体はomoimegurasuの祐さんが制作し、その映像にリリックアニメーションをつけるというお仕事。
リリックアニメーション自体は映像制作をはじめて一番学んできたものなのでそれなりの自信はありましたが、今回は曲と映像がかなりポップでして。
前述したとおり、ポップで明るい曲は自主制作するうえで避けてきてしまったものです。
そこで不安が自分に襲いかかりました。更に仕事ともなると話が変わってきます。
では、どうして断らなかったのか。ですが…
断る理由は一つもないからです。
omoimegurasuというバンドは音楽だけじゃなく、様々な面で礎を築かせてくれました。
過去にも記事にしています。なんと高校生の時に。
こちらは社会人になってから。
初めて社会に出て不安な日々も、omoimegurasuの音楽はいつも傍にありました。
そんなバンドのフロントマン、祐さんにお誘いをいただいたのです。
断る理由なんてあるわけありません。
むしろ「やらせてください」と、そのときだけはハッキリ言いました。
この時にしっかりやらせてくれと言った自分、えらいぞ。
リリックアニメーション自体は2日ほど15時間くらいで制作しました。
不思議なことに、制作を始めてからは特に詰まることなくアイデアが出てきて順調に進みました。
正直無我夢中で制作していたと思います。そしてとても楽しかったです。
そして出来上がったのが冒頭でもお見せした通りのMVです。
初めてのことばかりだったのにも関わらず、さまざまな面でサポートしてくれた皆さまに最大限の感謝を。
スキルもキャリアもまだまだこれからですが、一つのマイルストーンを達成した気分です。
そして次のマイルストーンに向かってノンストップで行こうと思います。
撮影にも力を入れていかないとですしね。
今年は経験値がたくさんたまりそうです。
コロナ渦ではありますが、気を付けて活動したいと思います。
では、また。