部屋のサラウンド構築を改造したら部屋から出たくなくなった(ドルビーアトモス編)
自分の部屋はイネーブルドスピーカーを使用してAtmosの環境を構築してましたが、最近どうもイネーブルドスピーカーじゃ満足できず…
というかイネーブルドスピーカーは音の反射を利用するのでやはり天井にスピーカーがあるのと比較すると、設置している意味があまりないんですよね。
少なくとも自分の環境では、ですが。
おそらく自室が和室で天井が石膏やコンクリじゃないことも一因だとは思います。
というわけでイネーブルドスピーカーを取っ払いました。
色々考えた挙げ句たどり着いた答えは…
突っ張り棒を部屋に張り、スピーカーを吊る
というもの。
一見突っ張り棒なんかで落ちたりしないの?と思いますが、最近の突っ張り棒は優秀なんですよ!
天井にブランケットを取り付けることも考えはしたものの、天井が木製なのであまり負担をかけたくないのと位置の調節が簡単にできないので断念しました。
そしてどういう突っ張り棒を使うかですが…
アイリスオーヤマ 突っ張り棒 伸縮棒 強力 極太 幅170~280cm ホワイト H-GBJ-280
- 出版社/メーカー: アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
- メディア: ホーム&キッチン
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たとえばこれ。
自分の部屋は6畳なので280cmまで伸びてくれるこの商品はピッタリです。
そして耐荷重は280cmまで伸び切って使っても12kg。
スピーカーを吊るには充分な耐性です。
そしてスピーカーはと言うと…
懐かしのこの商品のスピーカーです。
自分が初めてサラウンドを構築するときに購入した入門セット。
大きさは約9cm四方。重さは300g。軽い(笑)
今見るとかなりちゃちいですが、オブジェクトスピーカーとしては充分だと思いました。
本当は新規で購入しようと考えていたんですが中々いいサイズのスピーカーに出会えなかったんですよね…。
さて、肝心の取り付けフェイズ。
目次
今回購入したもの
- 6畳を突っ張れる突っ張り棒(大型ホームセンターに売っていたもの)
- 丸カンボルト、Uボルト、ナット等…(ちゃんとした名称がわからないので写真参照)
以上!合計で4000円しないくらいでした。
突っ張り棒の設置
基本オブジェクトスピーカーはフロントスピーカーの延長線上に設置します。
脚立を自室に持ち込み、上述の配置になるよう微調整しながら設置しました。
本来は誰かに手伝って2人で作業しましょう。
1人でこなすのは中々大変ですし危ないです…(汗)
ちょっと一方しか撮れていませんが、こんな感じでなるべく高い位置にぴーんと張ります。
落ちたら大惨事なのでしっかり突っ張らせましょう。
左右突っ張らせたら次のフェイズです。
買ってきたボルトで突っ張り棒に吊るす
買ってきた先が丸まっているネジをスピーカーに挿します。
Uボルトを突っ張り棒に引っ掛けナットでスピーカーを挟み、固定。
ここ、過程を撮影したかったのですが天井での作業ってのもあってそんな余裕なかったです。
簡単な作業なので写真を見ればわかると思います。
取り付けが完了したらスピーカーが真下を向くように位置を微調整。
更にもう一度突っ張り棒が緩んでないか確認します。突っ張りの確認は怠ってはいけません。
視聴位置から見上げて撮ってみました。
こう見るとかなり小さいですね、このスピーカー。
でもこれくらいのほうが存在感も出ずにオブジェクトスピーカーとしても丁度いいのです。
音質に拘るなら話は別になってきますが…。
ここまでくればあとはケーブルを突っ張り棒に這わせて隠し、AVアンプに繋ぐだけです。
設置後の様子
めちゃくちゃいい感じです。
壁紙が浮いてるのは気にしてはいけません…。
初めてにしてはかなりいいんじゃないでしょうか。
この設置方法なら微調整も突っ張り棒を動かす、縦方向ならナットを緩めるだけでスピーカーを動かすことが可能ですので楽ちんです。
余裕ができればもう少しいいスピーカーにしてもいいかもしれませんね。(さっき充分って言ったばかり)
部屋入り口から見上げるとうおー、あるなぁって感じです(笑)
本当にここまでやるとは自分でも思ってませんでした、はい。
ここまでの施工時間は微調整も含め約1時間半くらいです。
更にここから音の調整に入るのでまだ時間は要します。
音の調整
音の調整はあくまで各個人で違うのでここではあまり深くは言及しません。
自分の音の調整の仕方としては
- アンプ付属の音場補正マイクで自動音場補正
- 視聴ポジションにいつものように座り、ノイズを各スピーカーから流す
- サラウンドやオブジェクトスピーカーがフロントスピーカーの音より大きくならないよう調整(あくまでフロント以外のスピーカーは補完であると考えてます)
- 実際に聴き慣れている映画を再生してみる(自分の場合はトランスフォーマーで調節してますw)
- センタースピーカーの音が埋もれていないか、前に出すぎていないかを確認
- すべてのスピーカーの音がバランスよく出ているか確認(例えば、右から左に音が流れるときに、違和感なく流れているか等)
- ウーファーも自分の好みに調節
- 適当な映画を再生して違和感のない音場が確立されていることを確認する(いちばん大事なのは没入感。スピーカーがここで鳴ってる!って気づかないくらいが自分の理想)
こんな感じです。
もちろんこれはスピーカーの向きや位置調整が終わっているものとしています。
このときが一番大変で楽しいんですよね(笑)
まだAtmos対応の映画を再生できてないので今日の夜にでも試してみようかと思ってます。
戯言(おわりに)
最近のアンプはDolby SurroundやDTS:X Neuralなる再生モードがあります。
これは簡単に言えば5.1chを5.1.2chに擬似的にアップコンバートして再生してくれるものです。
ゲームをやるときやAtmos対応でない映画を観るときは基本このモードたちを使用して再生しています。
今回設置して一番恩恵を受けたのがゲームのFIFA19でした。
言わずとしれたサッカーゲームですが、歓声の聞こえ方がイネーブルドスピーカーの時とは全く違います。
まさに360度包まれている感覚。
そして場内アナウンス(選手交代や先発選手の読み上げ等)が上から聞こえるのです。
擬似的にオブジェクトスピーカーで再生してるのにここまで違うのかと驚愕しております。
トランスフォーマーを自分はテスト用によく視聴すると書きましたが、この映画も今までとは違う色を見せてくれました。
360度包まれている感覚、これはたまりません。
何を言ってるか分からない人、興味がある人はぜひこのような環境のある友人の家に行ってみてください。
そんな人いねーよって人はでかい電気屋さんに行ってみてください。
東京のヨドバシなら視聴できるブースがあったはずです。
ちなみにONKYOも定期的に試聴会をしていますのでそちらも興味があればぜひ。
なかなか敷居が高いと言われている天井スピーカーの設置ですが、工事不要で設置できるんだよってことを知ってほしいです。
そしてAtmos環境じゃなく5.1chでもいいです、とにかくリアルサラウンドを少しでも多くの人に体験して感動してもらいたいです。
映画館まではいかなくとも、5.1chさえあればそれとほぼ同じ環境を自宅に作れるのです。
自分好みに音が調節できるので調整を重ねれば映画館よりいい環境でゲームや映画も楽しめます。
現に自分は映画館より自室の音響のほうが好みです(笑)
入門用としてアンプやスピーカーのセットも売っていますし、HTP S353のような小型のものもあります。
自分の部屋なんて6畳です。
それでもこれだけの環境を作ることができるのです。
これを機にぜひ自室にリアルサラウンドのある環境を構築してみてください。
では、また。