メインモニターを4Kモニターに。その理由とこのモニターを選んだワケ【BenQ EW2780U】
動画制作や写真の現像をしていると、どうしても画面が足りなくなります。
そうなるとマルチモニターという答えになるわけですが、モニターが増えれば増えるほど首振りが多くなり疲れの原因に。
あとモニターが多いとどのウィンドウにどのソフトを表示させてたかわからなくなったりするんですよね。
そんでもって自分が今持ってるモニターはゲームに特化したものか安い汎用モニターしかないので色の再現度もあんまりと。
てことで、前から狙っていたモニターがセールで安くなっていたので思い切って購入しちゃいました。
BenQ 27インチ 4K高画質&高音質モニター EW2780U(27インチ/4K/IPS/HDRi/sRGB99%カバー/treVolo高品質スピーカー/HDMI/DP/USB-C/60W給電)
- 発売日: 2020/04/27
- メディア: Personal Computers
ドドン。
BenQのEW2780Uというモニターです。
数ある4Kモニターの中でなぜこのモニターを選んだのか。
これからちょっと詳しくそれらを書いていこうと思います。
ちなみに自分の用途はあくまでも映像制作・写真現像用+普段使いです。
ゲーム用に選んだわけではないのでご了承を。
あーだこーだ言われてもわからん!!って人は最後のまとめだけ読んでもらっても全然平気です。
目次
モニターの大きさ(インチ数)
モニターの大きさはデスクと相談し、大きすぎないもの。
自分の環境では32インチだとモニターと視聴距離が近すぎてしまうため、候補から外しました。
ちなみに現在出回っている4Kモニターはほとんどが27インチからです。
今まで最高でも24インチ程度のモニターしか使用したことがなかったので大きすぎないか不安でしたが、全く問題ありませんでした。
もちろん購入前に寸法を測りまくってちゃんと設置ができ、スピーカーやオーディオインターフェース等周辺機器も置く場所があるかをチェックしました。
大きさって物理的なものなので正直一番重要だと思います。
設置型の家具や家電を買うときはまず一番に寸法を考えますね。
パネルの種類はIPSであること
液晶パネルの種類って色々ありますが、皆さんは気にしたことはありますか?
これは実際に肉眼で確かめないことには始まらないので、是非大型家電量販店に行って実物を見てもらいていのですが、液晶パネルの種類って結構重要です。
詳しいことは各自調べてもらうとして、簡単に説明します。
TNパネル
TNパネルはコストが安く、応答速度が速いのが特徴です。
また、普及率も高いので安いモニターにはこのパネルが採用されていることがしばしば。
240Hzまで対応しているので高リフレッシュレートを必要とするゲームにはもってこい。
欠点としては視野角が狭いのでちょっと左右寄りで見ると映像が正しく見えなくなること。
それと色の解像度がイマイチです。
VAパネル
VAパネルはコントラスト比や黒の表現にムラが出にくく、映像の鑑賞にはもってこいです。
そして視野角もTNよりは広く144Hzまで対応しています。
欠点は応答速度が低い、色再現度がやはりイマイチってところですかね。
自分はこのパネルを搭載しているモニターをあまり見たことはないです。
とは言っても今流通している4Kテレビはほぼこのパネルが搭載されています。
理由は簡単で、圧倒的なコントラスト比を持つためHDRコンテンツでは重宝されます。
IPSパネル
IPSパネルは視野角が他の2枚に比べて圧倒的です。
色の再現度も他の2枚より上で、応答速度もVAパネルよりは速いです(TNパネルには劣る)。
リフレッシュレートも240Hzまで対応しているのでヌルヌル動きます。
遮光性に弱く、ものによっては画面全体が白っぽく見えることがあるのが欠点。
そして他に比べて高価なのでこのパネルを搭載しているモニターはお高い傾向にあります。
で、なんでIPSなの?
上述したように今回自分が求めているのは映像制作・写真現像用+普段使い。
こういった制作において大事なのは色の再現度です。
色域という表現を使いますが、この色域が広いと見える色がそれだけ多くなり色の表現力が上がります。
色域には規格があり、sRGB・Adobe RGB・NTSCがよく使われるものです。
わかりやすく説明すると赤・緑・青で三角形を作り、その三角形の頂点が広ければ広いほど色の表現度が高いという事になります。
Adobe RGBはsRGBよりG(グリーン)の表現幅が広く、映像業界ではスタンダードになりつつあるみたいです。
今回購入したのはsRGB 99%のもの。
100%のものももちろんありますが、ちょっと高価で手が出せないです…(笑)
ちなみにsRGBが国際規格になっていて、Adobe RGBは文字通りAdobe社が作り出した規格、NTSCはアメリカのテレビ委員会が作り出した規格です。
もっと詳しく知りたい人はEIZOのホームページを参照してみてください。
色に対しての考え方が変わって結構面白いですよ。
色域を一番広く再現できるのはIPSパネルです。
よってIPSパネルを選んだわけです。
HDR機能の有無
最近はゲームにもHDR対応とか書いてあるもの多いですよね。
HDRとはHigh Dynamic Rangeの略で、一般的なSDRに比べて白と黒を潰すことなくより自然な映像を映し出すことができます。
こちらも詳しくはEIZOのホームページ参照ですが、これがあることによってより精細なコンテンツを作ることができます。
BenQのモニターにはHDRiといった独自規格があり、従来のHDRより美しいHDR映像を映し出す。らしいです。ちなみに自分は使ってないです。
対応端子
今後を見据えて対応端子は多くて損はないだろうと重い、USB-C対応のものを選びました。
USB-CはMacBookやiMacといったApple製品を繋ぐ時に必要になることがあります。
といっても今年発売するMacBook ProはどうやらHDMI端子を積むみたいですけど(笑)
価格は手に届く範囲で
テレビにピンからキリまであるように、モニターにもピンキリがあります。
これはすべての商品に言えることですが、現実的で対価として見合っていることが大事です。
もちろん他に良いモニターはあります。
色域が広く、カラーキャリブレーションもついていて…映像制作するならこれっしょ!みたいな。
これなんてAdobe RGB100%でIPSパネルでカラーキャリブレーション付いていて端子も豊富で…条件にピッタリです。
でも高いんです。
ここまで出して映像制作をする勇気はまだ正直出ません。
ここまでのモニターを買っても使いこなせる自信がつくまではまだ自分には早いと思いました。
それに、他に機材で購入したいものもたくさんありますしね。
まとめ
- モニターの大きさはデスクと相談して27インチである
- パネルの種類はIPSパネルである
- 色域がなるべく広く対応しているもの
- HDR機能があること
- 対応端子が豊富である
- 価格が現実的(手を出せる)であること
以上。
結果、自分はBenQ EW2780Uに落ち着いたというわけです。
使ってみて
まず映像鑑賞。
めちゃくちゃ綺麗です。充分。
4Kは大画面(50インチ以上)ありきだと思っていましたが、そんなことはなかったです。
今まで自分が撮影した動画もこんなに色が分かれていたのかってくらい今まで見えてなかった色が見えるようになりました。
一番驚いたのは色ですね、色域って大事。
次は制作面です。
Illustratorで赤色を選択してみると、赤でもこんなに違うのかと開いた口が塞がらなかったです。本当に。
一気に作品を作るモチベも上がりました。
といってもその日はずっと色々な色を使って遊んでいただけでしたけどね(笑)
次はゲーム面。
これは元々想定に入れてなかったのですが、そこそこな4Kモニターを買っただけあってとても綺麗でした。
FPSなど素早い反応が必要なゲームには向いていませんが、FF14やモンハンくらいだったら全然イケます。
FPS以外なら全然遊べます。まあ当たり前ですけど…
あとベゼルはかなり狭いです。最近は当たり前ですね。
(ホコリが目立つ…)
ちょっとした注意点
当たり前のことですが4KモニターをPCに接続するとそれだけPC側のスペックも必要になります。
4Kは単純に映像出力が4倍になるのでそれだけでPCにも負担はかかります。
4Kでゲームをするには結構いいグラフィックボードを積まないといけません。
HDRをオンにするなら尚更です。
ただ4Kモニターを買えばいいってわけではないのでそこは注意ですね。
自分のPCスペックとも相談しましょう。
それと作業領域ですが、単純計算だと4倍になります。
ですが4Kを等倍表示すると文字が小さくて普段遣いできたもんじゃありません。
なのでディスプレイ設定で150%に拡大して使用しています。
自分の環境ではこれでもAfterEffectsのプレビューを等倍で見れる上にタイムラインや他の作業領域が狭くなるということもありませんでした。
終わりに
今回は作業領域の確保と作業効率化、映像制作や写真の現像を更に良いものにするために4Kモニターを導入したお話でした。
こういう記事は書けるのになぜか雑記って中々書けないんですよね。
ちなみに最近欲しい物はMacBook Proとカメラのレンズです。
うーん、高い…
では、また。